ブログ35「人違い」

2021/04/25

高校の時、隣のクラスにヤッさん(ヤーさんではない)という奴がいた。

サッカー部だったヤッさんは他校にも名を轟かせるほどのエースストライカーで、僕はヤッさんと顔が酷似していた。

一年の時、あまりにも似すぎていたため、サッカーが上手いと勝手に勘違いされた僕は球技大会でトップにコンバートされたのはいいが、サッカーなんかまともにやったことはなく、「キャプテン翼」くらいの知識しかなかったため、何度かくるシュートチャンスも「シュートー!!」と叫びながら、空振りを繰り返し、ただゴールキーパーを威嚇するだけで終わり、なんかのフェイントか、作戦なのか、そのうち誰と何の戦いをしているのか分からなくなったあたり、何もしてないのに息が切れ始めたあたりで選手交代を言い渡されるも、悲しくも嬉しくもなく、ただ疲れただけで、まったくもっていいことは無かった。

そんな(どんな?)ヤッさんと間違えられたことがある。

ある日、プラプラ街中を歩いていると、隣の高校の制服を着た男子が数人立ち話をしていて、その前を通り過ぎた時「チワス」と挨拶された。
当時から超近眼のうえメガネをしていなかった僕は、人を見るたび目を細める癖があって、ヤンキーが喧嘩を売るような顔で誰なのかを探っていると、その中の一人が「今日は練習ないんですか?」と言った。
僕は咄嗟に「ないよ」と答えたんだが、その後、なんの?と思った。

当時、なるべく努力をしないで結果を得るためにはどうすれば良いのか全力で考える努力をしていた僕にとって「練習」という言葉は無縁で、彼らがなんの話をしているのか分からないまま「練習なんか、したことないし」と言うと、ええっ!?と驚愕の声が上がり、よく分からないリアクションに、僕もええっ!?となった。

(僕のことをヤッさんと信じて疑わない)隣の高校の男子たちは押し黙り、僕はこのままここにいたら、なんか取り返しのつかないことになるような気がして、じゃあね、と言って逃げるようにその場を後にした。

その後、練習をしたことがないんだけどエースストライカーだった凄い奴がいた。という逸話が語り継がれて言ったのかどうかは、定かではない。


 

先日、商店街を歩いていたらお客さんに会った。


すごくよく見えるメガネをかけているのにも関わらず、人の顔と名前を全く覚えられない僕は、外で急に声を掛けられても対応が出来ないので、普段はなるべく人の顔を見ないように歩いているのだが、その日はたまたま、その人と目が合ってしまった。

数日前に腰の治療に来たお客さんだ。と思った。

「こんにちは!」と挨拶をし「(腰の)調子はどうですか?」と、声を掛けながら近づいていく、途中で僕は気付いた。


全然、知らない人だ。


そのご婦人は、ええっ!?私?と目を丸くしてして、僕も、ええっ!?だれ?と目を丸くした。


二人の間に、そのまま吸い続けたらコロナになりそうな嫌な空気が流れた。みるみる顔が熱くなり、汗が出る。
(僕の中で)緊急事態宣言が発令された。ソーシャルディスタンス、したい!できればずっと遠くの方まで!
謝ろうか、このまま走って逃げようか、それとも謝りながら走って逃げようか、などと混乱していると、そのご婦人は、そんな僕の気持ちを悟ったのか、自然と出た社交辞令なのか分からないが「おかげさまで」と言った。


その一言で、なんとなく全部が曖昧になった。日本人で良かったと思った。アメリカ人だったら銃で撃たれていただろう。(そんなわけあるか!)


そして僕は、「じゃあまた」とその場からまた逃げるようにして店に帰ったのだった。


 

暖かくなると変な人が増えるので気をつけましょう。
 

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